「、絶対僕のこと子供だって馬鹿にしてるでしょ」
「してないよ!今日も遊はかわいく輝いてるよ!ちなみに将来も輝いてるよ!」
「それが馬鹿にしてるって言ってるの!も~!!」
目の前で不満そうにぶーたれた顔をする天童遊は可愛らしくてたまらない。私がする子供扱いが不満らしく、言い争いをするものの私が彼の頭を撫でることで遊が頬を膨らまして大体の話が終わる。
しかし今回は珍しく遊が譲らないで粘り、食いついてきた。それもたまにはあるだろうと私は相変わらずのんびりと遊をからかう作業に戻る。
「今じゃなきゃ困るの!!」
「なんで?将来イケメンになるよね。私楽しみなんだ!」
「…だから、『将来』じゃわりと困るんだけどなー…」
「どうして?」
『今』じゃないと困ると遊は一向に引かない。理由を訪ねれば遊はぶつぶつと独り言を呟いて難しい顔をする。特にすることのない私は隙を持て余して眉間に皺が寄ってる遊の顔を眺めている。
しばらくすると、遊に合わせてしゃがんでいる私を見た彼の顔がきらめいた。
「、!!ねぇ、ちょっといい?」
「んー、何?」
急に輝いた笑顔を見せた遊に首を傾げると、彼の両手が私の両頬に添えられた。
「んっ…ちょ、ゆ……!」
私の静止を聞かない遊の顔がドアップ。さらには彼の名前を呼ぼうと開けた唇の隙間から彼の舌が不法侵入。
「ん……むぅっ…」
喋れなくて、不意打ち過ぎて、目を閉じちゃって、その場の雰囲気に流される。…誰だ、私の天使にこんなマセたこと教えたのは!!
「っぷは!」
「ね、。嫌だった?」
離れた一番そう言われた。私は一瞬何が嫌かと聞かれたか分からず呆けたが、すぐに深いキスを思い出して発火した。
「僕のこと本気で好きだから、将来なんて考えてないで今の僕を見てよ」
一言言ってにっこり。さらに呆気にとられている私に追い討ちをかけて、子供だと思ってたら大切なもの奪っちゃうよ?とにやりと笑った。